猫の死期が近づいていると感じさせる兆候とは? 〜外猫アルが亡くなるまでの7日間の記録〜

外猫アルが亡くなるまでの7日間の記録

外猫の「アル」が1月3日に永眠しました。

異変に気がついたのが12月21日でそこから死へと向かって加速していきました。あまりの急な出来事で、亡くなった今でももう居ないという実感がまだ沸かないのです。

そして亡くなるまでの間に色々とネットで調べました。いかに情報を必要としている自分が居るかがよくわかった。

猫を飼っている人なら誰もがいずれ経験しなければならない出来事なので、記録として残すことにしました。きっとこの情報を必要とする人が居るだろうから。

これより先はペットの死に関する内容なので、読む上で気持ちのよいものではないと思います。だから読みたくない人はここで終了して下さい。

ただ猫を飼っている人は知識として頭の片隅にでも入れておいて欲しいと思うので、できれば読んで貰えるとありがたいです。

この記事で使用している写真は生前の元気だった頃の写真ですので出来るだけ不快にならないようにしています。

 

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3匹の猫を看取る

べる・ルナ・アル

今まで3匹(アルを含め)の猫を看取りました。

長女 べる(♀) 22歳 2009年11月20日(金) 08時30分
次女 ルナ(♀) 20歳 2010年12月24日(金) 16時15分
外猫 アル(♀) ?歳 2015年01月03日(土) 22時40分

この子たちが死ぬ間際の行動や変化を見て、死ぬ兆候を実感することが出来ました。その兆候についてお話したいと思います。

「べる」や「ルナ」は室内猫だったので、普段の行動を見ているからそれほど大変では無かったのですが、「アル」は元の飼い主さんから捨てられて外で生活していたので、まったく行動がわからず大変でした。

亡くなるまで7日間の記録

年末にこのままでは危険だと判断して家の中に保護してから1週間で外猫「アル」はあの世に旅立ちました。

いつも夜の餌やり後は「抱っこして〜」と甘えてくるので、しばらく抱っこしてやるのですが12月16日の夜が最後の抱っことなった。翌日から家の中に入れて1時間ほど暖を取るようになったので、抱っこしなくてもよくなったからだ。

この時の抱っこはいつもと同じで体重が軽くなっていると感じなかったのです。

12月21日(日)

いつものように「アル」が家の中で暖を取って、満足すると自ら玄関へ歩いて部屋を出て行くのだが、その姿を見て腰骨が出てきているのがわかった。そう「アル」が痩せ始めていたのだ。

でもエサはいつもと同じようにちゃんと食べている。それなのに痩せているのは?

12月27日(土)

夕方に「アル」を見ると手足が泥だらけで濡れている。今までこんなことはなかった。このときは水に濡れた溝でトイレをしたのだなと思い、一旦家の中に入れて風呂場で手足を洗って綺麗にしてやった。

12月28日(日)家の中に保護する

外猫「メリー」が暮らしている本宅から「アル」が出てくるのを目撃する。これは初めてで今までこっち方向に「アル」が行ったことが無かったので珍しい光景だった。

今から思うと、これは「メリー」にお別れの挨拶に行ってたのではないかと思えてしまう。

夕方のエサの時間になり、エサをやったがまったく食べようとしなかった。どこかの家でエサを貰ったのかと思っていたのだが。。。

夜になり外で大声で鳴くので見ると手足が濡れて冷たい。この時は雨が降っていた。

なによりも不思議なのが、いつも「アル」は鳴く動作をしても声が出ないのである。つまり鳴いていても口だけが開いている状態。それが大声で鳴いているのである。

とりあえず家の中に入れて風呂場でシャワーでお湯をかけて手足を温め、その後ストーブの前で暖を取らす。しばらくしていつものように玄関に行き外へ出たいとアピールするので出してやる。

しかし!いつもと動きが違う。雨が降る中道路の真ん中で座りこちらを振り向く。ちょうど車が来たのだが動こうとしない。これは明らかに変である。

このまま外に出しておくと危険な状態なので家の中に保護した。どうも認知症の症状が見られる。

この日から家の中で「アル」との生活が始まる。

※ 今から思うと声を出して鳴いたのはお別れの挨拶だったのかもしれない。その後道で座り込んでこちらを振り向いたのは、挨拶を済ませたのでこのまま姿を消そうと思っていたように思える。

12月29日(月)

「アル」は夜中動き回る。2階の私の寝室にはじめて入ったが、久しぶりの布団に興味を持ったのか布団の上でしばらく寝て過ごした。1時間後またウロウロし始める。

その後またやってきて今度は外へ出られないか色々と調べまわっている。こんなことが続きまともに寝ることが出来ず睡眠不足状態に陥る。

朝になり「アル」は布団の上でオシッコをしてしまう。この時ばかりは慌てました。「アル」はトイレが理解できないのであった。結局昼からオムツ生活に入る。

12月30日(火)

「アル」は風呂場で浴槽の蓋の上で過ごしていることが多い。元々寒い外で暮らしていたので風呂場が「アル」にとって適温なのかもしれない。そして水飲み場があるので、頻繁に水を飲んでいるのをよく見た。

室内猫の「みぃ」がアルに対して敵意むき出しになる。自分のテリトリーが奪われたこともあるのと、私ら家族が「アル」に掛かりっきりになってしまいストレスがかなり貯まっていたのかもしれない。

12月31日(大晦日)

「アル」がトイレに行くようになった。そして初めてウンチもした。もちろんオムツをしているのでトイレは汚れないけど。(^^;

以後トイレで用を足すようになった。

前日あたりから室内猫の「みぃ」の具合が悪くなっている感じで、エサや水を上手いこと摂取できなくなってしまった。食べたり飲んだりするとえずいて詰まらせたような動作をするのである。

「アル」からなにか感染してしまった恐れがあるので、この日から出来るだけ接触させないように「みぃ」を2階の私のスペースで暮らさせるようにした。

1月1日(元旦)

緊急を要するので、朝から「みぃ」を掛かり付けの動物病院に連れて行った。血液検査をしたが血糖値が少し高いがストレスの影響かもしれない。点滴と痛みを緩和する注射を打ってもらい様子を見ることに。

「アル」に大好きなカニかまをやったのだが、眼の焦点が合っておらず左へ口をもっていく。視力が低下している可能性有り。缶詰をやるも少ししか食べられず。頭がユラユラ揺れ浴槽から降りるのもおぼつかなくなってきた。このときはまだ水は飲めている。

居間と風呂場を行き来する回数が減り、居間のコタツで寝て過ごすことが多くなった。夜鳴きと徘徊が酷く、朝と昼は疲れて寝ている。

1月2日(金)

「アル」は歩くのが困難になりつつある。水も飲まなくなり、夕方には目が窪んで表情が変わった。いよいよ死が近づいている感じで、早ければ明日に天に召されるかもしれない。(当日実際に感じたことです)

「みぃ」は今日も朝から病院に連れて行き、やっと原因が判明した。前の方が歯肉炎になって腫れて出血していた。抗生物質と痛み止めそして点滴を打ってもらった。餌と水はまだ無理なようだ。

2匹が同時にこの様な状態だったので、私ら家族は睡眠不足も加わり極限状態に陥ってかなり疲れ果てていた。

1月3日(土)永眠

「アル」は鳴くときほとんど声が出なくなった。そして朝までは移動距離が脱衣場どまりだったが、昼前後からは廊下までが移動できる限界になっていた。

18時20分に寝たきりの状態になり痙攣と発作のような状態が始まる。いよいよこの時が来たかと見守ってたのだが、持ち直す→痙攣→持ち直すを繰り返すことに。

まさかこんなに長時間苦しむとは思わなかったので苦しむぐらいなら安楽死を選択するべきだったかとも思うぐらいだった。

そして22時40分に「アル」は永眠しました。

死後硬直が始まる前に亡骸を段ボール箱に入れた。家の中に保護してから外には出さず風景も見せないようにしてきたので、亡骸をいつも寝ていた外の寝床に置いてやった。

やはり大好きだった庭に居るのが一番だからね。

1月5日(月)火葬

年末年始で動物霊園も休みでしたが、日曜に何度か電話したら折り返して貰えて無事に「アル」の火葬を済ませることができました。

この動物霊園は「べる」や「ルナ」のときにもお世話になっているのですが、行くたびにバージョンアップして豪華になっていた。(^◇^;

これで一区切りです。

寿命を迎える直前の症状と行動

3匹の猫を看取って共通する症状と行動をリストにしておきます。

ある程度の年齢でエサを食べているのにも関わらず急に痩せ出したら注意が必要です。

・急に痩せてくる
・無意識にオシッコをしてしまう(オムツが必要となります)
・濡れても気にしない
・毛づくろいをしなくなる
・目の焦点が合わない&目に力が感じられない
・目が窪む&表情が変わる
・目やにの量が多くなる
・認知症のような症状が見られる
・風呂場で過ごすことが多くなる
・凄い甘えてくる
・大声で鳴く「あ゛〜ん!(アル)」「にゃご〜(べる)」&夜鳴きが凄い

目やにに関しては12月に入ったことからだったので、もうこの時からカウントダウンが始まっていたのかもしれない。

目の玉に膜が貼ったような感じで、大量の半透明な目やにが出るようになります。今は亡き「べる」も亡くなる前に目やにが酷く今でも布団カバーに痕が残っているぐらいです。

猫の死に関する検索ワード

猫が亡くなる前の症状が気になりネットでたくさん検索しました。そのときの検索ワードが以下になります。

猫 目が窪む 奥目 頬 傷 死期 兆候 猫風邪 ストレス 詰まらせる 吐く 水 飲ませ方 注射器 歯肉炎 目やに 寿命

心を鬼にする

今だから言えることなのですが、野良猫もしくは外で暮らしている猫には手を出してはいけない。何故なら情が移ってしまうからである。エサをやって餌付けはやめた方がいい。

今回実感したことだが、野良だった猫を面倒を見たことにより最後は家の中で看取らなければならなくなる。

室内猫なら行動パターンもある程度わかるし、猫も普段暮らしているから躾はできている。しかし外猫は室内のルールが分からない。面倒見る人間も外猫の室内での行動がまったく見えなく予想がつかない。

そして別の室内飼いの猫が既に居た場合はとてつもなく大変なことになるのである。2匹を同時に気をつけなければならないので、人間も猫も精神的にキツイ。

健康だった室内猫に余計なストレスを与えて病気にさせてしまう。まさに教訓となってしまった。

室内猫みぃの現状

何度か動物病院に連れて行ってます。ストレスから開放されたこともあり、徐々に調子を取り戻しているようです。

注射と薬により1月8日頃から徐々にエサが食べられるようになって回復しつつあります。まだしばらく治療が必要なのですが、このまま順調に行けば完治できそうです。

「みぃ」は子供の頃に「べる」と1ヶ月「ルナ」と1年一緒に暮らしていたことがあるのですが、ここ数年は1匹の生活だったこともあり、他の猫と一緒に生活することは難しいことが今回のことでよくわかった。

「アル」はいつも庭に居て窓越しにコミュニケーションとってたし、冬場は毎日1時間ほど暖を取るのに家の中に居ることがあったから、慣れていると思っていたが実際は駄目でした。

外猫アルへの想い

最後の1週間は家の中に閉じ込める形になり、外を見せると出たがるので一切見せないようにしていた。果たしてこれが「アル」にとって良かったのか未だに考えることがある。

最後は家の中で寒い思いせずに久しぶりに人間と一緒に暮らすことが出来たのも事実。「アル」は甘えまくっていた。

亡くなった今、「アル」の写真を見ながら「恨んでいないかい?」と問いかけることもあります。本当に「アル」にとって良かったのかと。

本日のまとめ

年末年始の出来事で「大晦日」と「正月」はありませんでした。

そして気が滅入るのでニュースや暗くなるような内容のテレビは見ないようにしていた。テレビがついているだけでも精神的な負担に感じることもありすぐに消したりもした。

ただ3日の朝に放送されたブラタモリの再放送はありがたかった。(^^ゞ

おまけに食欲不振にもなり、あまり食事がとれなくもなった。食べる気力が無かったのです。

猫は死ぬ前に姿を消すと言われている。それが12月28日だったのだと思う。この日がターニングポイントだったことには間違いない。

そして私は思った。

もう猫は飼わない、いやペットはもう飼わない。今飼っている「みぃ」を最後にすると。

今までたくさんの動物を飼って一緒に暮らしてきた。犬も数匹看取っています。ハッキリ言ってこんな想いをするのがもう辛いのです。

だから「みぃ」に最後の愛情をたっぷり注ぐつもりです。(^^)